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医院ブログ

2026-08-14

市販と歯科製作、スポーツマウスガードはどう違う?競技別の選び方も

「市販のマウスガードをつけてみたけど、しゃべりにくいし、呼吸も苦しくて……結局つけるのをやめてしまった」——恵比寿・代官山周辺のジムやスポーツクラブに通う方から、こんな声を耳にすることがあります。歯を守りたい気持ちはあるのに、使い続けられないのはもったいないことです。実は、その「合わない」感覚には理由があります。マウスガードには市販品(ボイルアンドバイト)と歯科製作品(カスタムメイド)という2種類があり、フィット感や保護性能に大きな差があるのです。この記事では、スポーツマウスガードを初めて検討する方に向けて、違いと選び方を歯科医師の視点からわかりやすくお伝えします。

恵比寿・代官山エリアのジムやスポーツクラブ通い、マウスガードは用意していますか?

恵比寿のジム帰りにスポーツマウスガードを検討するビジネスパーソン

スポーツによる歯のケガは身近なリスク

恵比寿・代官山エリアには、フィットネスジムやスポーツクラブが多く点在しており、平日の夜や休日にボクシング・格闘技・バスケットボール・サッカーなど、さまざまな競技を楽しむ方が多くいらっしゃいます。スポーツ中の歯のケガは、「自分には関係ない」と思われがちですが、実は日常的なリスクです。

スポーツで失う歯は圧倒的に上顎の前歯であり、食べる・話す・表情を作るなどの働きが失われてしまいます。永久歯は一度失うと再び生えてくることはなく、折れてしまっても元には戻りません。だからこそ、スポーツを楽しむすべての方にマウスガードを検討していただきたいのです。

マウスガードを装着することで変わること

マウスガードはスポーツ外傷によるお口や歯、顎のケガ、脳震盪(のうしんとう)を予防し、安心してスポーツを楽しむための装置です。また、安心感からくる心理的効果による集中力アップや身体のバランスが整うことによる運動パフォーマンスの向上も期待できます。

ただ、マウスガードを使用している割合はまだまだ少なく、マウスガードを使用していれば防げた可能性のあるスポーツ外傷も多々あります。また、市販の既製マウスガードを使用しているケースも多く、マウスガードの効果が十分に発揮されていないと思われます。

「マウスガードが義務」の競技、あなたの競技は?

マウスガードの着用がルールで義務付けられているのは、ボクシング、キックボクシング、アメリカンフットボール、アイスホッケー、インラインホッケー(ジュニア)、ラクロス(女子)、ラグビー(中学生、高校生、他)、空手道(一部、他)、テコンドー(世界テコンドー連盟)などです。中学生や高校生では体がぶつかり合うコンタクトスポーツ以外にも、バスケットボール、野球など球技での外傷も多くなっています。

義務のない競技であっても、接触や転倒のリスクがある競技であれば、マウスガードの使用を検討する価値は十分にあります。恵比寿カメリア歯科では、スポーツマウスガードの製作に対応しており、競技や口腔内の状態に合わせたご相談が可能です。

そもそもスポーツマウスガードはなぜ必要なのか

スポーツマウスガードが前歯への衝撃を分散させる仕組みの解説図

歯・顎・脳への衝撃を分散させる仕組み

スポーツマウスガードとは、競技中の衝撃や食いしばりから歯と顎を守るために装着する、軟性樹脂(主にEVA素材)でできた保護具です。上の歯列全体を覆う形状が一般的で、外部からの衝撃を面全体に分散させることで、特定の歯や顎関節に集中するダメージを和らげる働きをします。

千葉県歯科医師会によると、マウスガードには歯が折れたり抜けてしまうことを予防する役目や、スポーツを行っている時の激しい衝撃から顎や口の周りの組織を保護する役目があるとされており、さらには脳震盪など頭部への衝撃を軽減するとも考えられています。

「スポーツクレンチング」も見逃せない

競技中に無意識に歯を食いしばる「スポーツクレンチング」も、歯にとって大きな負担です。ボールへの集中や瞬発力を発揮する瞬間、人は強く奥歯を噛みしめることがあります。繰り返すことで歯の表面がすり減ったり、細かいひびが入ったりすることがあります。マウスガードはこのクレンチングによるダメージを緩和するクッションとしても機能します。

普及啓発は国の施策にも明記されている

スポーツ基本法(平成23年施行)や、スポーツ基本計画に「マウスガードの着用の効果等の普及啓発を図ること」が明記されるなど、スポーツにおける歯科の重要性がますます高まっています。

また、文部科学省の「スポーツ基本計画」では、子供たちのスポーツにおける外傷予防のためにマウスガードの着用の効果等の普及啓発について取り上げています。しかし、歯科医療制度では、マウスガードは自由診療扱いとなっています。スポーツマウスガードの製作は保険適用外となりますが、これは「治療」ではなく「予防・安全のための装具」として位置づけられているためです。[1]

市販品(ボイルアンドバイト)のメリット・デメリットを正直に伝えます

市販品とカスタムメイドのマウスガードのフィット感の違いを示す比較図解

市販品のメリット:手軽さとコスト

既製マウスガードはスポーツ用品店で売られているもので、価格は1,000〜5,000円程度です。比較的廉価に買い求めることができるので、コストの面から既製マウスガードを第一選択する方も少なくないようです。

市販品の多くは「ボイルアンドバイト」タイプで、お湯で柔らかくした素材を口の中で噛んで形を整える仕組みです。道具も不要で、その日のうちに使い始められる手軽さは魅力です。矯正治療中など歯並びが変わる時期に、費用を抑えながら使える選択肢として活用されることもあります。

市販品のデメリット:フィット感と保護性能の限界

一方で、既製マウスガードを試した大多数のスポーツ選手が装着感に不満を覚えるのは事実のようです。結局、マウスガードを持っているだけで、実際に使っていない人が多く存在していることが明らかとなっています。

しゃべりにくい・呼吸が苦しい・外れやすい——これらの「使えない」感覚は、個人の歯並びや顎の形状に合わせていないことから生じます。自力での調整にも限界があり、噛み合わせのバランスが崩れた状態で使用し続けると、顎関節に余計な負担をかける可能性も否定できません。

「とりあえず市販品で」を勧めにくい理由

日本学校歯科医会のサイトでは、マウスガードの装着により嘔吐感・発音障害が発生することがあること、発音障害はサ行・タ行・ラ行などで発生するが、ある程度は調整できることが指摘されています。こうした問題は、精密に製作されたカスタムメイドであれば大幅に軽減できます。

市販品を否定するわけではありませんが、歯や顎をしっかり守るという本来の目的を果たすためには、個人の口腔内に適合した製品であることが重要です。

歯科製作(カスタムメイド)のマウスガードとは何が違うのか

フィット感・保護性能・噛み合わせの3点が大きく異なる

カスタムメイドマウスガードは、歯科医師(あるいは歯科医師の指示の下に歯科技工士)が、選手一人ひとりの歯並びやお口の大きさにぴったり合うように、歯の模型上で精密加工成形するものです。歯のプロフェッショナルが丁寧に調整を加えるため、フィット感、快適性、かみ合わせの安定性の点で優れ、運動・スポーツの妨げにならないマウスガードを体験することができます。

歯科製作品は、型取り(印象採得)によって個人の歯列模型を作り、その模型上でEVA素材を加熱・加圧成形します。素材の厚みは競技内容や部位ごとに調整が可能で、激しい接触が想定されるポジションには厚く、呼吸や会話のしやすさを重視する競技には薄く設計するなど、細かなカスタマイズが可能です。

競技別に形状・厚みの設計が変わる

競技ごとに求められる特性は異なります。

  • ラグビー・アメリカンフットボール・格闘技:前歯・奥歯全体を厚みのある素材で保護。衝撃吸収を最優先に設計。
  • バスケットボール・サッカー:呼吸のしやすさも重視し、やや薄めで口腔全体をカバー。
  • ジム・筋力トレーニング:スポーツクレンチングの緩和を目的とし、噛み合わせを整える設計が中心。

また、競技によっては色に規定がある場合もあります(アメリカンフットボールは白・透明禁止など)。歯科医師に競技内容を伝えることで、ルールに沿った対応が可能です。

恵比寿カメリア歯科でのマウスガード製作の流れ

当院ではスポーツマウスガードの製作に対応しています。以下のような流れで進めます。

  1. カウンセリング:競技の種類・ポジション・使用目的をお聞きし、形状・厚みを検討します
  2. 型取り(印象採得):上の歯列の精密な型を採ります(所要時間:約10〜15分)
  3. 製作(技工所):模型上でEVA素材を加熱・加圧成形し、カスタムメイドのマウスガードを製作
  4. お渡し・調整:装着確認を行い、噛み合わせや違和感を微調整して完成

副院長の椿田佑理那は顎咬合学会所属・噛み合わせ認定医であり、噛み合わせを考慮したマウスガード製作に対応しています。費用は自費診療となります(事前にご確認ください)。

まとめ

  • 市販品(ボイルアンドバイト)は手軽で費用を抑えやすい一方、個人の歯並びに適合しにくくフィット感・保護性能に限界がある。既製マウスガードを試した大多数のスポーツ選手が装着感に不満を覚え、持っているだけで実際に使っていない人が多く存在することが明らかとなっています。
  • 歯科製作(カスタムメイド)は型取りをもとに個人の歯列に精密適合し、フィット感・噛み合わせの安定・衝撃吸収のすべてで市販品を上回る。競技に合わせた厚みや形状の調整も可能。
  • ボクシング・アメリカンフットボール・ラグビー(中高生)・空手など多くのスポーツでマウスガードの着用が義務付けられており、義務のない競技でも接触・転倒リスクがある場合は使用を検討する価値がある。
  • スポーツ基本計画にもマウスガードの着用効果の普及啓発が明記されており、歯科的な予防としての社会的認知も高まっている。スポーツマウスガードは保険適用外(自費診療)となる。
  • ジム通いや格闘技・チームスポーツを楽しむ社会人にとっても、カスタムメイドのマウスガードは「歯を長く守るための投資」として検討に値する選択肢です。

恵比寿駅(JR山手線・東京メトロ日比谷線)から徒歩5分の恵比寿カメリア歯科は、平日19時まで診療しているため、ジムや練習の帰り道に立ち寄りやすい立地です。スポーツマウスガードの製作はもちろん、噛み合わせや歯の状態が気になる方のご相談も受け付けています。副院長は顎咬合学会認定の噛み合わせ専門医が在籍しており、競技に合わせた製作のご相談が可能です。24時間WEB予約対応・土曜診療もございますので、お気軽にご予約ください。お電話でのご予約は 03-6427-7080 まで。

参考文献

[1] 日本歯科医師会「スポーツと歯科(テーマパーク8020)」jda.or.jp

[2] 日本歯科医師会「スポーツと歯科 カスタムメイドマウスガード(テーマパーク8020)」jda.or.jp

[3] 日本歯科医師会「スポーツデンティスト/歯科医師の活動」jda.or.jp

[4] 山形市歯科医師会「マウスガード」yamagatashi-shikaishikai.or.jp

[5] 千葉県歯科医師会「スポーツで使用するマウスガード」cda.or.jp

[6] 日本学校歯科医会「スポーツと学校歯科」nichigakushi.or.jp

[7] 文部科学省「第1期スポーツ基本計画」mext.go.jp

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恵比寿カメリア歯科は、JR山手線恵比寿駅から徒歩5分の歯科医院です。予防・審美・機能回復を診療の柱に、地域の皆さまに信頼される歯科治療をご提供し、患者さま一人ひとりの健やかで美しい笑顔を末永くサポートいたします。

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